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ミミック。それは非常に優秀で安価で高難易度ダンジョンへの繋ぎとして最高峰の使い勝手を誇る夢のような防具である































そしてその実態はLIFEPVE史上最大級に問題視すべき凶悪な防具である。



〜表PVEの踏み倒し〜
この防具自体の主戦場は表PVEなのだがそれに対しての基礎性能があまりにも強すぎる。
マークウッド防具を上回る基礎値を持つ他フルセット時のバフ,武器強化を考慮すれば金剛防具+2相当といっても過言ではない程のスペックを誇る。
それらの防具が凄まじく安いコストで制作出来るというのだから通常表PVEの防具は総スカンを喰らうこと間違いなしだろう。
この時点で俗にいう「ぶっ壊れ」に該当する防具ではあるが最大級に問題視すべき点は前述した「コスト」にある。

上記を引用するがよーく見てほしい。

ヘルメット ダイヤモンドヘルメット+変異した肉*16
チェストプレート ダイヤモンドプレート+変異した肉*48
レギンス ダイヤモンドレギンス+変異した肉*24
ブーツ ダイヤモンドブーツ+変異した肉*8

(武器版ミミック)変異した肉*8+鋭い剣

コギト(劣化)+腐肉*64=変異した肉*5


...なんと全ての素材が表PVE外の素材である。
更にはその全てが超が付くほどの安価であり大量の腐肉もTTを回れば簡単に用意できてしまう。
早い話、投票チケットでも売りさばいてTTで放置すれば表PVEに一切入場せずとも入手が可能である。
そして武器防具一式を入手してしまえばその圧倒的性能から初級〜火山序盤までの長い進行作業を丸々スキップ出来てしまっていた。
PVElvが施行される前の僅かな時間だが数十時間の作業がたった数分で踏み倒せる時代が存在したのである。

PVElvが施行された際もその初期値は「１０」ととんでもなく低いレートであり制限などあって無いようなものだった。

また通常、こういった「ぶっ壊れ」たアイテムは話題性に富み迅速なパッチノートが敷かれるかモブ側に調整が入るのだがそれについてもこの武器が初心者向けであるという点が悪く働いていた。
LIFEに入りたての初心者はPVEにおける環境の話にはついていけず、様々な武器防具が揃い話題に上がり始める中、上級者になるころには既にこの防具は鞍替えされていたことが祟り「ぶっ壊れ」ていたのにも関わらず話題に上がる事は依然としてなかったのである。
精々「初心者はミミック買えばいい」程度であり熟練者が関心を示さなかったのもこの防具の対応が大きく遅れた原因であるといえる。

その後、長い月日がたちようやく認知されたにもかかわらずこの防具は「PVElv制限の上昇」という性能に対し非常に緩い対応のみに留まっていた。




〜ナーフ不可〜
通常、「ぶっ壊れてるならナーフすればいいやん」となるのが普通である。しかしこの防具はナーフのようなものは行われたがステータス等は一切弄られなかった。
それこそがミミックを最凶たらしめるもう１つの要因である。

これにはミミックが齎した「汎用性」がステータスの調整に踏み切れなかった一因である。


通常、ぶっ壊れ武器というのはナーフされるのは通例である。初代華剣に始まりレインメモリ、月食、ステインポットの契約書といった屈指の強武器達は全て何らかの規制を受けているのが現状である。
しかし一方で規制を受けていないアイテムらが幾つか存在する。
分かりやすい例を挙げると「ゴリアテ」であろう。

確かにゴリアテは最強である。無敵を付与するにもかかわらず唯一移動でき細やかながら攻撃が出来るというのはあまりにも強力である。
しかしこの武器自体の役割はあくまでも「補助」。INVにおける武器パワーの底上げ役としてありとあらゆる編成に組み込める規格外の汎用性を持っている。
これがどういう事なのかというと「ゴリアテは他のアイテムの役割を阻害しない」のである。「壊れ」がナーフされる理由はそれ以外の選択肢を狭めてしまう等の様々な要因があるが
「補助」であり「ありとあらゆる編成に組み込め」る上に「武器の動きを阻害しない」。更には組合せ次第で更なる強化や新たな選択肢に成りうる為ナーフが施行されないのである。

[EGO]ミミックも同時に競合枠の極めて少ない「一式防具」であり桁違いの汎用性を誇り武器防具の動きを一切阻害しない。初心者が当たり前のように使用し誰もナーフを望んでいない。
更に初心者がまさに使用しているという事もあり強引にナーフを施行すると初心者故のユーザー離れが加速する要因になるのでナーフが出来ないのである。

前述したゴリアテやIJ.GJ.ATeMやアメスラ.AF5といった武器達はいわゆる「グッドスタッフ」としてその汎用性と高ステータスを遺憾なく発揮している
ミミックははそれらに準ずるグッドスタッフ性を持ち合わせていたが故にナーフを施行できない腫れ物と化してしまっていた。

※上記に挙げた武器種はナーフが必要無い武器であり環境に多様性を与えている。ミミックの様に他環境を食い物にするわけでも、ましてやナーフ出来ない腫れ物では決してない為そこは念のため弁明しておく。




〜君は完璧で究極のミミック〜
これ程の能力を持つのにも関わらず実質的な可動域は難易度的に表PVE内に留まる。
それでいて表PVE内での活動は一切行わずに全ての工程を踏み倒しFF,火山後半に進出出来た。
初心者にとっては最高の中継地点だが開発陣営、特に表PVE制作者にとっては非常に厄介な存在である。

総評改め表PVEを徹底的に破壊し尽くす為だけに生み出された防具である。製作者は表PVEに親を殺されでもしたのか？
性能、価格、役割、可動域全てが表PVEのコンテンツ破壊だけにおいて異常なまでに噛み合うその親和性は文字通り表PVEの開発、及びそのモチベーションに甚大な影響を与えた。

その凶悪さは過去の壊れアイテム群でも特に単純に強すぎたレインメモリや信用問題に関わる月食、春メモと比較してもあらゆる意味で一線を画している。
「たまたま」表PVEのみに留まっていたから最前線での影響が出ていないだけでその本質は他者コンテンツを踏み躙る許され難い代物でありこれ程酷い制作物は過去前例が無い。














この防具は云わば「戒め」であり今後の開発、並びに調整における「呪い」である。
PvElvを45に大きく上昇させた現状では全盛期ほどの理不尽ぶりは発揮していない...が、それにも関わらず完全な解決は出来ていない。
歴代のぶっ壊れ武器群をも遥かに凌駕するこの防具が何故実装されたのかが最大の謎であるといえよう。